相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
近くの居酒屋に入った、嶺音達。
その姿を、愛田がたまたま見ていた。

「ん?嶺音?」



その頃のLOVE vacation━━━━━━

愛田が、LOVE vacationに顔を出すために行くと、バックヤードでカヲルとコウシンが休憩していた。

「お疲れ」

「「お疲れでーす」」

「どうした?なんか、暗いな(笑)」

「イワカナの機嫌が最悪で……」
「今は仕事中だから、さすがに紳士っすけど……」

「へぇー、なんで?」

「嶺音と喧嘩したみたい」

「ふーん…」

そこに、奏弟が戻ってきた。
「お疲れ」

「ん?奏弟、早くね?」

「あ、アイさんちょうど良かった!
帰っていい?
もう…ラストオーダーになってるし、今、最後の客を見送ったから」

「ん。
いいけど……
今帰っても、嶺音いないじゃん。
22時まで働けよ」

「は?いない?
アイさん、何言ってんの?」

「だって嶺音、今飯食いに行ってんだろ?」

「は?
ほんと、意味わかんねぇ!!」

「◯◯(嶺音がいる店の名前)、入ってったの見たぞ?さっき」

「は?◯◯って、居酒屋だよな?」

「居酒屋だな」

「…………冗談…だ、ろ…?」
(昨日の喧嘩はなんだったんだよ!!)

「は?俺、変なこと言った?」

奏弟は更衣室に入ると、急いで着替えて出てきた。

「体調悪い。
だから、帰る」

そう言って、出ていってしまった。

「なんか、やな予感する」
カヲルが身震いする。
「だな」
コウシンが賛同する。
「俺達、追っかけた方がよくね?」
ナナトが言って、愛田が「そうだな、頼む」と言った。

ナナトも急いで着替え、カヲル達三人は奏弟を追いかけた。


奏弟が街を歩いている。
街行く人達は奏弟の雰囲気にビビり、道を開けていた。

まさに悪魔が歩いているように、奏弟の雰囲気が恐ろしいのだ。

居酒屋に着き、ガン!!と扉を開けた。
「いらっしゃ━━━━━」
居酒屋の店員も、ビクッと身体を震わせた。

「中に連れがいる」
そう言って、ずかずかと中に入った。

客席を見渡しながら、嶺音の姿を探した。

すると━━━━━━━
ちょうど、嶺音と杉野が帰ろうとして向かいから歩いてきた。

「あ!ネーオちゃん!みぃーつけた!!」

「え?カ、ナ……」

満面の笑みの奏弟。
しかしその雰囲気は、言葉にできないくらいに落ちていた。
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