相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
暴走族とチーズケーキ
季節は夏に入り、汗ばむ日が多くなってきた頃。
「━━━━━飲み会?」
奏弟と嶺音は仕事が休みで、朝からゆっくりしていた。
DVDを見たり、一緒に家事をしたり過ごして……
午後━━━━奏弟のスマホにカヲルから連絡があり、飲み会に誘われていた。
「うん、突然だけどさ、飲もうってことになって。
ラブブラのみんなで!」
“LOVE black”
愛田が作ったチームで、奏弟達が所属していた暴走族のチーム名だ。
「それって、ネオちゃんも連れてっていいの?」
「いいけど、やめといた方がいい」
「は?よくわかんねぇんだけど?」
「飲み会だぞ?
酒入るぞ?
嶺音、狙われるぞ?
まだ、嶺音に惚れてる奴多いんだからさ!」
「じゃあ、行かない」
「………」
「………」
「はぁ…そう言うと思ったー」
「うん、わかりきってんじゃん!」
「でもよ。
あんま、イワカナが来ねぇと示しつかねぇんだわ!
頼むよ、顔出して?」
「━━━━そうなんだ。
わかった!」
カヲルに頼み込まれ、しかたなく了承した奏弟。
嶺音にその事を話すと返ってきた言葉。
「ごめんね?」
「ううん!
飲み会ってことは、夜中とかになるの?」
「できる限り、早く帰るからね!」
「………」
「ん?ネオちゃん?」
「ギューしようよ!」
両手を広げる、嶺音。
そんな嶺音に、奏弟は嬉しそうに抱き締めた。
頬をすり寄せていると、嶺音が見上げてくる。
「チューも、しとく?」
「……/////」
(可愛い…可愛すぎだろ!!)
チュッ!と啄んで、微笑み合う。
「もう一回しとこ?」
「うん!」
今度は、啄んで深くなった。
時間になり、準備をして出ていこうとする。
「カナ、気をつけてね」
「うん」
「変なおじさんとおばさんについて行かないこと!」
「わかってるって!」
「逆ナンも!
カナのカッコ良さに、ホイホイ来るんだから!」
「わかった」
「あ!そうだ!
威圧感を出したらどうかな?
カナ、怒ったら怖いし!」
「わかった(笑)
ネオちゃんは、先に寝てていいからね。
俺は明日も休みだけど、ネオちゃんは仕事だし」
「うーん…できる限り、起きて待ってる。
でも、無理はしない。
眠くなったら寝るから」
「うん、そうして?」
奏弟が出ていく。
エレベーターに向かっていると、タタタッと駆けてくる足音がして「カナ!!」と嶺音の呼び声が聞こえてきた。
「え?」
「下まで!
下まで、送る!」
「フフ…うん!」
そう言ってマンション前までついてきて、奏弟が見えなくなるまで見送っていた。
「━━━━━飲み会?」
奏弟と嶺音は仕事が休みで、朝からゆっくりしていた。
DVDを見たり、一緒に家事をしたり過ごして……
午後━━━━奏弟のスマホにカヲルから連絡があり、飲み会に誘われていた。
「うん、突然だけどさ、飲もうってことになって。
ラブブラのみんなで!」
“LOVE black”
愛田が作ったチームで、奏弟達が所属していた暴走族のチーム名だ。
「それって、ネオちゃんも連れてっていいの?」
「いいけど、やめといた方がいい」
「は?よくわかんねぇんだけど?」
「飲み会だぞ?
酒入るぞ?
嶺音、狙われるぞ?
まだ、嶺音に惚れてる奴多いんだからさ!」
「じゃあ、行かない」
「………」
「………」
「はぁ…そう言うと思ったー」
「うん、わかりきってんじゃん!」
「でもよ。
あんま、イワカナが来ねぇと示しつかねぇんだわ!
頼むよ、顔出して?」
「━━━━そうなんだ。
わかった!」
カヲルに頼み込まれ、しかたなく了承した奏弟。
嶺音にその事を話すと返ってきた言葉。
「ごめんね?」
「ううん!
飲み会ってことは、夜中とかになるの?」
「できる限り、早く帰るからね!」
「………」
「ん?ネオちゃん?」
「ギューしようよ!」
両手を広げる、嶺音。
そんな嶺音に、奏弟は嬉しそうに抱き締めた。
頬をすり寄せていると、嶺音が見上げてくる。
「チューも、しとく?」
「……/////」
(可愛い…可愛すぎだろ!!)
チュッ!と啄んで、微笑み合う。
「もう一回しとこ?」
「うん!」
今度は、啄んで深くなった。
時間になり、準備をして出ていこうとする。
「カナ、気をつけてね」
「うん」
「変なおじさんとおばさんについて行かないこと!」
「わかってるって!」
「逆ナンも!
カナのカッコ良さに、ホイホイ来るんだから!」
「わかった」
「あ!そうだ!
威圧感を出したらどうかな?
カナ、怒ったら怖いし!」
「わかった(笑)
ネオちゃんは、先に寝てていいからね。
俺は明日も休みだけど、ネオちゃんは仕事だし」
「うーん…できる限り、起きて待ってる。
でも、無理はしない。
眠くなったら寝るから」
「うん、そうして?」
奏弟が出ていく。
エレベーターに向かっていると、タタタッと駆けてくる足音がして「カナ!!」と嶺音の呼び声が聞こえてきた。
「え?」
「下まで!
下まで、送る!」
「フフ…うん!」
そう言ってマンション前までついてきて、奏弟が見えなくなるまで見送っていた。