相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
「ほんと、相変わらずだよなぁ(笑)」
「心配性っつうか、おせっかいっつうか…(笑)」

コウシンとナナトが、クスクス笑っている。

「変わんないよなぁー、昔から!
俺達のことばっか心配して(笑)」
カヲルも笑う。

「そうだよ。
俺のことだけでいいのに、カヲル達のことも心配すんだもん」
奏弟が、嫌そうに言う。

「でもさぁー
変なおじさんとおばさんはないよな(笑)」

「嶺音って昔から、口ぐせみたいに言うよな?
変なおじさんとおばさんに気を付けろって。
あと、逆ナン」

「確かに(笑)
でもなんでだろうな。
イワカナ、知ってる?」

「いや。
でも確かに、最初から言ってた」

「最初から?」

「出逢った時。
あの頃から既に言ってた」


『カナ、学校から帰る時は、変なおじさんとおばさんに気を付けるんだよ?
カナは可愛いからなぁー
すぐ、拐われちゃう!』

小学二年生の時からずっと━━━━━━━




「━━━━━でも、やっぱ四人並ぶと凄いオーラだね!」
女性の一人が、奏弟、カヲル、コウシン、ナナトを見て言った。

「そう?」
カヲルがフフ…と笑う。

「まぁ、高校ん時から凄かったもんなあー(笑)」
「だよなー
四人が登校してくると、みんな道を開けてさ!」
「そうそう!女子なんか、キャーキャー言ってたし(笑)」

「やっぱ、ラブブラでも凄かったの?」

「うーん…どうだろ?」
「アイドル化はしてたよな(笑)」

「ファンクラブみたいなのもあったよな?」

「へぇー!
一番人気は?」

「「「やっぱ、イワカナ?」」」

奏弟に注目する。
奏弟は、煙草を吸いながら酒を飲んでいる。

「でも、カヲルだって凄かったじゃん。
サキコ、いつも嫉妬してただろ?」
そして、めんどくさそうに言った。

「まぁな(笑)」

「イワカナとカヲルで、二分してたって感じじゃね?」
と、コウシン。

「そうそう!それで、俺“イワカナとカヲルにフラれたから付き合って”って言われたことある(笑)」

「なんだそりゃ(笑)」
「酷い女(笑)」

ナナトの言葉に奏弟達はケラケラ笑い、女性達は少しひいていた。

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