相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
駅までダッシュで向かい、電車に駆け込む。
出勤ラッシュのため、嶺音はドア付近で手摺を持ち立った。
乗客達に押し潰されながら、なんとか耐えて区役所近くの駅に着く。
「はぁ…く、苦しかった……」
足早に区役所に向かった。
「おはようございます!」
同僚達に挨拶をし、職務についた。
一方の奏弟は、準備をして勤務先である“LOVE vacation”に向かっていた。
奏弟は外出時、サングラスか伊達眼鏡(視力は良いので伊達)をかけるようにしている。
それは、LOVE vacationの従業員だとバレないようにするため。
しかし、とにかく美形の奏弟。
カッコ良さが滲み出る。
「わ…/////あの人、カッコいい…」
歩いていると、見惚れられることが多いのだ。
“LOVE vacation”に着き、更衣室で執事服に着替える。
同僚の従業員達が、出勤してきた。
「おはよ!」
「おはよー」
「おはようございまーす!」
「おはよ」
奏弟も挨拶をする。
それぞれ着替えて、インカムをつけ、身だしなみを整える。
奏弟は最後、結婚指輪とピアスを外し大事そうに財布にしまった。
勤務中は、身につけている全てのアクセサリーを外さなければならないからだ。
「ネオちゃん、頑張ってくるね…」
そして奏弟はいつも、指輪とピアスを外す時こう呟くのだ。
みんなで、簡単なミーティングをする。
今日の、日替わりモーニング、ランチ、ディナーの食事内容を把握しておく。
店が開店し、女性客が入ってくる。
「おはようございます、ご主人様!
━━━━━お召し物は、こちらにかけますね!
お荷物はこちらに」
来店してすぐは受付係が対応する。
爽やかな笑顔で挨拶をして、席に案内する。
開店してすぐに来る客は、常連客が多い。
「おはようございまーす!今日も来ましたー!」
「レミ様とミワ様。本日もありがとうございます!」
そして、奏弟達執事が接客する。
大抵の常連客は、週一か二の頻度で決まった曜日に来る。
奏弟達は“◯曜の常連”と、裏で言っている。
ちなみにレミとミワは、月曜の常連だ。
レミとミワが座っている席の下に跪いてオーダーを受ける。
「嬉しいー!今日は、カナデさんの接客だぁ!」
「フフ…そう言っていただけて、光栄です!」
「モーニング二つ、お願いしまーす!
カフェオレとブレンドで!」
「はい、かしこまりました!
少々、お待ちくださいね!」
そこに、奏弟のインカムに受付係の声が流れてくる。
『イワカナ、五番の新規頼む』
「了解…」
小さく返事をして、レミとミワに丁寧に頭を下げ席を離れた。
そしてインカムを外し、ポケットに入れながら五番席に移動する。
奏弟は新規の客と接する時、必ずインカムは外すようにしている。
それは、接客に集中するためだ。
常連客も大事だが、奏弟達は新規の客を大事にしている。
そして新規の客を、常連にさせるのだ。
「初めまして!
本日は、LOVE vacationを選んでいただき、誠にありがとうございます!
ご主人様のお世話をさせていただきます、カナデと申します!」
下に跪き、名刺を渡しながら微笑む。
「あ、は、はい/////」
「……/////」
五番席の二名客は、顔を真っ赤にして奏弟に見惚れていた。
出勤ラッシュのため、嶺音はドア付近で手摺を持ち立った。
乗客達に押し潰されながら、なんとか耐えて区役所近くの駅に着く。
「はぁ…く、苦しかった……」
足早に区役所に向かった。
「おはようございます!」
同僚達に挨拶をし、職務についた。
一方の奏弟は、準備をして勤務先である“LOVE vacation”に向かっていた。
奏弟は外出時、サングラスか伊達眼鏡(視力は良いので伊達)をかけるようにしている。
それは、LOVE vacationの従業員だとバレないようにするため。
しかし、とにかく美形の奏弟。
カッコ良さが滲み出る。
「わ…/////あの人、カッコいい…」
歩いていると、見惚れられることが多いのだ。
“LOVE vacation”に着き、更衣室で執事服に着替える。
同僚の従業員達が、出勤してきた。
「おはよ!」
「おはよー」
「おはようございまーす!」
「おはよ」
奏弟も挨拶をする。
それぞれ着替えて、インカムをつけ、身だしなみを整える。
奏弟は最後、結婚指輪とピアスを外し大事そうに財布にしまった。
勤務中は、身につけている全てのアクセサリーを外さなければならないからだ。
「ネオちゃん、頑張ってくるね…」
そして奏弟はいつも、指輪とピアスを外す時こう呟くのだ。
みんなで、簡単なミーティングをする。
今日の、日替わりモーニング、ランチ、ディナーの食事内容を把握しておく。
店が開店し、女性客が入ってくる。
「おはようございます、ご主人様!
━━━━━お召し物は、こちらにかけますね!
お荷物はこちらに」
来店してすぐは受付係が対応する。
爽やかな笑顔で挨拶をして、席に案内する。
開店してすぐに来る客は、常連客が多い。
「おはようございまーす!今日も来ましたー!」
「レミ様とミワ様。本日もありがとうございます!」
そして、奏弟達執事が接客する。
大抵の常連客は、週一か二の頻度で決まった曜日に来る。
奏弟達は“◯曜の常連”と、裏で言っている。
ちなみにレミとミワは、月曜の常連だ。
レミとミワが座っている席の下に跪いてオーダーを受ける。
「嬉しいー!今日は、カナデさんの接客だぁ!」
「フフ…そう言っていただけて、光栄です!」
「モーニング二つ、お願いしまーす!
カフェオレとブレンドで!」
「はい、かしこまりました!
少々、お待ちくださいね!」
そこに、奏弟のインカムに受付係の声が流れてくる。
『イワカナ、五番の新規頼む』
「了解…」
小さく返事をして、レミとミワに丁寧に頭を下げ席を離れた。
そしてインカムを外し、ポケットに入れながら五番席に移動する。
奏弟は新規の客と接する時、必ずインカムは外すようにしている。
それは、接客に集中するためだ。
常連客も大事だが、奏弟達は新規の客を大事にしている。
そして新規の客を、常連にさせるのだ。
「初めまして!
本日は、LOVE vacationを選んでいただき、誠にありがとうございます!
ご主人様のお世話をさせていただきます、カナデと申します!」
下に跪き、名刺を渡しながら微笑む。
「あ、は、はい/////」
「……/////」
五番席の二名客は、顔を真っ赤にして奏弟に見惚れていた。