相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
一方嶺音は、街にいた。
スカートを購入し、お気に入りのケーキ屋でチーズケーキをホール買いし、カフェで夕食を食べていた。
(もちろんここでも、デザートでチーズケーキを食べる(笑))
ガラス張りのカフェ。
外を歩く人達の流れを見ながら、パスタを食べていると……
「あれ~?
中岡さんだー!」
「ん?あ……」
(ケバ子さんだ……)
「一人で、ご飯ですか~?(笑)」
「うん、一人でご飯ですよー」
感情なく淡々と答える、嶺音。
ケバ子とは━━━━もちろん本名ではない。
嶺音が、心の中で勝手に呼んでいる呼び名である。
久賀 啓子。
21歳の大学四年生。
嶺音が働く役所が入っている建物の一階のカフェでアルバイトをしている。
化粧がやたら濃くて、香水の匂いをプンプンさせ、服も露出が多い。
嶺音によく突っかかってくる女性である。
それはなぜか。
久賀が長年想い続けている男性が、嶺音と同じ区役所職員で、しかも嶺音は告白をされたことがあるのだ。
その頃奏弟と交際していたのもあり断ったのだが、久賀は敵対心を持ち、ことある毎に突っかかられるようになったのだ。
「一人でなんて、寂しい~」
「そうかな?
寂しくはないよ。
これから帰って、チーズケーキホール食いしようと思ってて、逆に楽しみでしかたがないんだから」
「やだー
ケーキホール食いだってー」
「そう?
私は好きだよ。
じゃあね。私、行かなきゃ!」
(やだーって、あんたのその容姿の方がやだーだよ。
若いし、元は可愛い顔してんだから、ナチュラルでいけよ!)
心の中で突っ込みながら、バッグと買ったスカートの入った紙袋を持ち席を立った。
(もう!せっかく一人の優雅なパスタタイムだったのにぃ!!
いや、でも嶺音。
諦めてはいけない。
帰って、このチーズケーキちゃんをホールでいただくんだから!
待ってて!チーズケーキちゃん!)
店を出て、家路を急ぐ。
「━━━━━ん?チーズケーキは?」
そして途中気づいた。
嶺音は、バッグと紙袋“しか”持っていないことに。
「あーーーーーーーー!!!!!!
チーズケーキーーーーー!!!!!」
嶺音は、再びカフェに戻った。
「━━━━━━は?ない?」
「えぇ…そこの窓際の席ですよね?」
「はい!椅子の上に置いてたんですよ!?
このくらいのケーキの箱です!」
「えぇ、そこの席は私が片付けたので間違いありません!!」
しかし、店にはないと言われてしまうのだった。
スカートを購入し、お気に入りのケーキ屋でチーズケーキをホール買いし、カフェで夕食を食べていた。
(もちろんここでも、デザートでチーズケーキを食べる(笑))
ガラス張りのカフェ。
外を歩く人達の流れを見ながら、パスタを食べていると……
「あれ~?
中岡さんだー!」
「ん?あ……」
(ケバ子さんだ……)
「一人で、ご飯ですか~?(笑)」
「うん、一人でご飯ですよー」
感情なく淡々と答える、嶺音。
ケバ子とは━━━━もちろん本名ではない。
嶺音が、心の中で勝手に呼んでいる呼び名である。
久賀 啓子。
21歳の大学四年生。
嶺音が働く役所が入っている建物の一階のカフェでアルバイトをしている。
化粧がやたら濃くて、香水の匂いをプンプンさせ、服も露出が多い。
嶺音によく突っかかってくる女性である。
それはなぜか。
久賀が長年想い続けている男性が、嶺音と同じ区役所職員で、しかも嶺音は告白をされたことがあるのだ。
その頃奏弟と交際していたのもあり断ったのだが、久賀は敵対心を持ち、ことある毎に突っかかられるようになったのだ。
「一人でなんて、寂しい~」
「そうかな?
寂しくはないよ。
これから帰って、チーズケーキホール食いしようと思ってて、逆に楽しみでしかたがないんだから」
「やだー
ケーキホール食いだってー」
「そう?
私は好きだよ。
じゃあね。私、行かなきゃ!」
(やだーって、あんたのその容姿の方がやだーだよ。
若いし、元は可愛い顔してんだから、ナチュラルでいけよ!)
心の中で突っ込みながら、バッグと買ったスカートの入った紙袋を持ち席を立った。
(もう!せっかく一人の優雅なパスタタイムだったのにぃ!!
いや、でも嶺音。
諦めてはいけない。
帰って、このチーズケーキちゃんをホールでいただくんだから!
待ってて!チーズケーキちゃん!)
店を出て、家路を急ぐ。
「━━━━━ん?チーズケーキは?」
そして途中気づいた。
嶺音は、バッグと紙袋“しか”持っていないことに。
「あーーーーーーーー!!!!!!
チーズケーキーーーーー!!!!!」
嶺音は、再びカフェに戻った。
「━━━━━━は?ない?」
「えぇ…そこの窓際の席ですよね?」
「はい!椅子の上に置いてたんですよ!?
このくらいのケーキの箱です!」
「えぇ、そこの席は私が片付けたので間違いありません!!」
しかし、店にはないと言われてしまうのだった。