相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
片恋と告白
「━━━━━こんにちは……!」
「あ!こんにちは!」
(最近、よく来るなぁ、翠川さん)
翠川は、最近よく区役所に来ている大学生。
区役所の建物内にある図書館にほぼ毎日来ているのだが、嶺音に会いに来てるのは誰が見ても明白だった。
それに気づいてないのは、嶺音だけだ。
「あの!
岩谷さん」
「え?あ!嬉しい~!」
「は?え?」
名前を呼んだだけで喜ばれたので、目をぱちぱちさせて驚く翠川。
「あ、ごめんなさい(笑)
名前!
なかなかみんな、私のこと旧姓でしか呼んでくれないから。
今、翠川さんは“岩谷”って呼んでくれたでしょ?
嬉しくって!つい」
「あ…/////」
微笑む嶺音に、翠川も照れたように笑う。
「フフ…
あ、それでなんですか?」
「あの!これ…」
「ん?チーズケーキ!!!?」
「はい!
ここ、先月出来た━━━━━━」
「チーズケーキ専門のケーキ店ですよね!?」
食いつくように言った、嶺音。
その目はキラキラ輝いている。
「はい。
俺、オープンしてすぐに行ったんですが、その時に一週間限定で次回から使える半額券を配ってて。
岩谷さん、チーズケーキに目がないって聞いてたからいるかなと思って…」
「え!?いいんですか!!?」
「はい」
「嬉しい~!
あ、でも……なんか、悪いな……」
「え?」
「私なんかより友達とか、彼女さんとかと食べた方がいいですよ!」
「━━━━━彼女なんていません!!」
「へ?」
思わず声を荒らげる翠川に、嶺音はビクッと震えて目をぱちぱちさせた。
「あ…いや……ご、ごめんなさい…」
「あ、い、いえ!
えーと……」
(どうしよう。
もしかして、別れたばっかとか?
傷つけちゃった……)
「友達も、あんま甘いもの食べないですし…
なので、受け取ってください!」
「………はい、そうですね!
せっかくですし!
お言葉に甘えて!
ありがとうございます!!」
「いえ!」
翠川が去ろうとする。
その背中を見ていた嶺音。
「あ!!」
と、言葉を発する。
「え?」
その声に、翠川が振り返る。
「翠川さんは、甘いものお好きですか?」
「え?」
「せっかくなんで、翠川さんに何か買ってきます!
お礼したいし!」
「え?あ…/////
はい!好きです!」
微笑む翠川に嶺音も「了解しました!」と微笑んだ。
「あ!こんにちは!」
(最近、よく来るなぁ、翠川さん)
翠川は、最近よく区役所に来ている大学生。
区役所の建物内にある図書館にほぼ毎日来ているのだが、嶺音に会いに来てるのは誰が見ても明白だった。
それに気づいてないのは、嶺音だけだ。
「あの!
岩谷さん」
「え?あ!嬉しい~!」
「は?え?」
名前を呼んだだけで喜ばれたので、目をぱちぱちさせて驚く翠川。
「あ、ごめんなさい(笑)
名前!
なかなかみんな、私のこと旧姓でしか呼んでくれないから。
今、翠川さんは“岩谷”って呼んでくれたでしょ?
嬉しくって!つい」
「あ…/////」
微笑む嶺音に、翠川も照れたように笑う。
「フフ…
あ、それでなんですか?」
「あの!これ…」
「ん?チーズケーキ!!!?」
「はい!
ここ、先月出来た━━━━━━」
「チーズケーキ専門のケーキ店ですよね!?」
食いつくように言った、嶺音。
その目はキラキラ輝いている。
「はい。
俺、オープンしてすぐに行ったんですが、その時に一週間限定で次回から使える半額券を配ってて。
岩谷さん、チーズケーキに目がないって聞いてたからいるかなと思って…」
「え!?いいんですか!!?」
「はい」
「嬉しい~!
あ、でも……なんか、悪いな……」
「え?」
「私なんかより友達とか、彼女さんとかと食べた方がいいですよ!」
「━━━━━彼女なんていません!!」
「へ?」
思わず声を荒らげる翠川に、嶺音はビクッと震えて目をぱちぱちさせた。
「あ…いや……ご、ごめんなさい…」
「あ、い、いえ!
えーと……」
(どうしよう。
もしかして、別れたばっかとか?
傷つけちゃった……)
「友達も、あんま甘いもの食べないですし…
なので、受け取ってください!」
「………はい、そうですね!
せっかくですし!
お言葉に甘えて!
ありがとうございます!!」
「いえ!」
翠川が去ろうとする。
その背中を見ていた嶺音。
「あ!!」
と、言葉を発する。
「え?」
その声に、翠川が振り返る。
「翠川さんは、甘いものお好きですか?」
「え?」
「せっかくなんで、翠川さんに何か買ってきます!
お礼したいし!」
「え?あ…/////
はい!好きです!」
微笑む翠川に嶺音も「了解しました!」と微笑んだ。