相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
「━━━━カナ~!見て~!」
その日奏弟が帰ってきて、早速半額券を見せる嶺音。
「ん?
おっ!!チーズケーキじゃん!」
「次の休みに、一緒行こ?」
「うん!
でも、どうしたの?これ」
「知り合いに貰ったの~!
その子、オープンしてすぐに行ったらしくて、その時に半額券配ってたんだって!
それで、私がチーズケーキ好きだから譲ってくれたの!」
この時奏弟は、この知り合いが当然のように“女性”だと思っていた。
まさか男性で、しかも…嶺音に好意を持っているなど、知るよしもなかった━━━━━
休みの日。
早速、チーズケーキ店に向かった奏弟と嶺音。
店内を見て回る。
「色んな種類があるね!」
「だね!
でもネオちゃんは、一番シンプルなのが好きでしょ?」
「うん、やっぱこれだな!」
「やっぱ、ホール買い?」
「もちろん!!
あ、ちゃんとカナにもあげるよ?
8分の1。
で、私が残りの8分の7~!」
「フフ…いいよ!俺は。
ネオちゃんが、全部食べなよ!」
「━━━━━申し訳ありません。
ホールでの販売は、予約者のみでして……」
「え……そ、そうなん…で、す…か…」
あまりの事実に、嶺音の魂が抜ける。
まさに“チーン…”という感じだ。
「じゃあ、とりあえず予約して!
いつ出来んの?」
その横で奏弟が冷静に店員に言った。
「あ、はい。
一番最短で、二日後です」
「じゃあ、明後日取りに来るから。
ネオちゃん、明後日なら俺が朝取りに来て冷蔵庫に入れておけるから、仕事から帰ったら食べなよ!」
「うん…ありがとう…カナ…」
「とりあえず、今日は普通に買って帰ろ?
このチーズケーキ、三つ」
「はい」
「ネオちゃんは二つね!」
「うん、ありがとう…」
結局、チーズケーキのカットを三つ購入し店を出た。
元気のない嶺音の手を引き、ゆっくり歩く。
「帰ったら食べようね!」
「うん」
「あ、でも、他の種類のチーズケーキも買えば良かったね!」
「うん。
━━━━━━ん?」
(他の…ケーキ……?)
「ネオちゃん?」
「あーーー!!!カナ、ダメ!」
「は?」
「もう一回、店戻っていい?」
「うん、いいけど…」
「翠川さんに、買っていかなきゃ!」
「翠川?
…………って誰?」
「券を譲ってくれた人!
お礼になんか買って渡そうと思ってて」
「あ、あぁ…」
(つか、別に買わんでよくね?)
嶺音に引っ張られるように、店に戻った奏弟だった。
その日奏弟が帰ってきて、早速半額券を見せる嶺音。
「ん?
おっ!!チーズケーキじゃん!」
「次の休みに、一緒行こ?」
「うん!
でも、どうしたの?これ」
「知り合いに貰ったの~!
その子、オープンしてすぐに行ったらしくて、その時に半額券配ってたんだって!
それで、私がチーズケーキ好きだから譲ってくれたの!」
この時奏弟は、この知り合いが当然のように“女性”だと思っていた。
まさか男性で、しかも…嶺音に好意を持っているなど、知るよしもなかった━━━━━
休みの日。
早速、チーズケーキ店に向かった奏弟と嶺音。
店内を見て回る。
「色んな種類があるね!」
「だね!
でもネオちゃんは、一番シンプルなのが好きでしょ?」
「うん、やっぱこれだな!」
「やっぱ、ホール買い?」
「もちろん!!
あ、ちゃんとカナにもあげるよ?
8分の1。
で、私が残りの8分の7~!」
「フフ…いいよ!俺は。
ネオちゃんが、全部食べなよ!」
「━━━━━申し訳ありません。
ホールでの販売は、予約者のみでして……」
「え……そ、そうなん…で、す…か…」
あまりの事実に、嶺音の魂が抜ける。
まさに“チーン…”という感じだ。
「じゃあ、とりあえず予約して!
いつ出来んの?」
その横で奏弟が冷静に店員に言った。
「あ、はい。
一番最短で、二日後です」
「じゃあ、明後日取りに来るから。
ネオちゃん、明後日なら俺が朝取りに来て冷蔵庫に入れておけるから、仕事から帰ったら食べなよ!」
「うん…ありがとう…カナ…」
「とりあえず、今日は普通に買って帰ろ?
このチーズケーキ、三つ」
「はい」
「ネオちゃんは二つね!」
「うん、ありがとう…」
結局、チーズケーキのカットを三つ購入し店を出た。
元気のない嶺音の手を引き、ゆっくり歩く。
「帰ったら食べようね!」
「うん」
「あ、でも、他の種類のチーズケーキも買えば良かったね!」
「うん。
━━━━━━ん?」
(他の…ケーキ……?)
「ネオちゃん?」
「あーーー!!!カナ、ダメ!」
「は?」
「もう一回、店戻っていい?」
「うん、いいけど…」
「翠川さんに、買っていかなきゃ!」
「翠川?
…………って誰?」
「券を譲ってくれた人!
お礼になんか買って渡そうと思ってて」
「あ、あぁ…」
(つか、別に買わんでよくね?)
嶺音に引っ張られるように、店に戻った奏弟だった。