相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
「どうしたんですか!?」

「あ、人を探してて……」

「え?大学生の?」

「うん。
マカナちゃんこそ、どうしたの?」

「あ、友達に会いに!
ここの学生なんです!」

「あ!じゃあ!
その子に聞いてくれないかな?
翠川くんっていう、大学四年生の子なんだけど……」

「え?翠川さん!?」

「え?え?知ってるの?」

「そ、そりゃあ…有名だから」

「有名?」

「ミスコンの四年連続優勝のレジェンドですよ、翠川さん。
私みたいな、違う大学の学生でも知ってるくらいの有名人です!」

「へぇー!
確かに、イケメンさんだもんね!
でも、カナも四年連続優勝者だよ?」

「あ、はい。
それも、凄いんですが……
この大学は、レベルが違うんです!
なので、四年連続ってゆうのは凄いことなんですよ?
翠川さんが初めてなんじゃないかな?」

「そうなんだ!」

「あ、まぁ、奏弟くんがもしこの大学だったら、レジェンドになってたかもだけど!(笑)」

「へぇー!」

「あ、翠川さんを呼ぶんですよね?
ちょっと待っててくださいね!」
マカナが友人に協力してもらい、翠川が嶺音の待つ門に現れた。

「岩谷さん!!」

学生達は、翠川に見惚れている。
「翠川さんよー」
「綺麗~」
「あの人誰?」
「もしかして、彼女!!?」
「嘘~ショックー」
「でも、彼女も美人…」
「え?でも、翠川さんって彼女いないはずだよね?」

「すみません、わざわざ……
ここ、うるさいですよね?
少し、歩きませんか?」

「え?あ、うん。
でも、講義とかは……」

「あ、大丈夫ですよ!
友達と話をしてただけなので」

「え?じゃあ…その友達に悪い…」

「フフ…ほんと、優しいってゆうかお人好しなんですね!」

「そうかな?」

「ほんと大丈夫ですから!
行きましょ?」

「あ、は、はい!
マカナちゃん、ありがとう!」

「あ、はい…!」

マカナは、嶺音と翠川を見送りながら思う。

良いのかな?
奏弟くん、知ってるよね?この事。

「マカナ?」
「ん?」

「どうしたの?」
「ううん!」

「凄いね、あの人」
「え?」

「翠川さんって告白なんて日常茶飯事なんだけど、全部断ってて。
しかも女性といることもほとんどなくて、男性とばっかいて。
だから、びっくりしちゃった。
翠川さんが、女性にあんな風に言い寄ってるの初めて見たから!」

「そう…なんだ……」


ほんと、大丈夫だよね?
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