相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
そして世間は夏休みシーズン。
LOVE vacationの前に、男性が立っていた。
LOVE vacationは、今日定休日。
扉を開けて入ると、愛田がいた。
「あ、面接の?」
「はい!翠川 伊月です!
よろしくお願いします!」
「翠川…んー、どぉーかで聞いたことあんなぁーその名前」
「そうですか?
◯◯大のミスコン、とか?」
「あーーー!お前、四年連続のレジェンドだ!」
「あ、はい。一応……
でも、まだ確定ではないですが……
なぜかウチの大学、春と冬の二回あるので」
「でも確か、冬もお前で確定って言われてんだろ?
それに四年連続っての、今までいなかったんだろ?」
「てかオーナー、詳しいですね」
「そりゃあ、この仕事してっからな。
イケメンはチェックしとかねぇと!
ここの執事が辞めたら、引き抜かねぇとだし。
特に、奏弟とカヲルが辞めたら痛いもん。
まぁ…今んこと、誰も辞める気ないみたいだが(笑)」
「………」
「で?
本気で、ここで働く気あんの?」
真剣な表情で見据え言う。
「もちろんです!」
「ここはさ、何処よりも給料高い。
でも、何処よりも誓約が厳しい。
プライベートで何があったとしても、ここに来る姫のために笑顔で、穏やかに癒し、プライベートを悟らせない。
“イツキ”っていう、ただの執事ロボット。
これがルールだ。
できる?」
「はい!」
「ん。わかった!
明日から来いよ。
しばらくは雰囲気を感じて、どんな接客をしてるかを見学だ。
だから、オープンからクローズまでいること!
もちろん、給料は払うから!」
「はい、わかりました!
大学もほぼ行かなくても大丈夫ですし、今は夏休みだし。
卒業後も、ここで働く予定ですから!」
そして店を出ていく翠川の背中に問いかけた。
「━━━━━お前さ」
「え?」
「なんで、ここで働きたいと思ったの?」
「え?」
「ここで働いてる奴のほとんどが、元・ラブブラの奴等なんだ。
それか、そいつ等の紹介で来た奴。
お前みたいに、なんの接点もない奴初めてなんだ。
なんかあんだろ?」
「プライベートなこと、言わなくてもいいですよね?
それとも、オーナーには言わなきゃですか?」
「………」
「手に入れたい人がいるんです。
初めて、俺のモノにしたいと思った人。
その人に近づきたくて」
「………へぇー、そう」
「じゃあ、明日からよろしくお願いします!」
丁寧に頭を下げ、行こうとする翠川。
「イツキ!!」
愛田が再度呼び止める。
「え?」
「いいか?
ここの従業員達を、ナメるなよ?」
「え?」
「いや、一応…言っておこうと思ってな」
「………」
愛田の意味深な表情。
再度頭を下げ、店を出た。
LOVE vacationの前に、男性が立っていた。
LOVE vacationは、今日定休日。
扉を開けて入ると、愛田がいた。
「あ、面接の?」
「はい!翠川 伊月です!
よろしくお願いします!」
「翠川…んー、どぉーかで聞いたことあんなぁーその名前」
「そうですか?
◯◯大のミスコン、とか?」
「あーーー!お前、四年連続のレジェンドだ!」
「あ、はい。一応……
でも、まだ確定ではないですが……
なぜかウチの大学、春と冬の二回あるので」
「でも確か、冬もお前で確定って言われてんだろ?
それに四年連続っての、今までいなかったんだろ?」
「てかオーナー、詳しいですね」
「そりゃあ、この仕事してっからな。
イケメンはチェックしとかねぇと!
ここの執事が辞めたら、引き抜かねぇとだし。
特に、奏弟とカヲルが辞めたら痛いもん。
まぁ…今んこと、誰も辞める気ないみたいだが(笑)」
「………」
「で?
本気で、ここで働く気あんの?」
真剣な表情で見据え言う。
「もちろんです!」
「ここはさ、何処よりも給料高い。
でも、何処よりも誓約が厳しい。
プライベートで何があったとしても、ここに来る姫のために笑顔で、穏やかに癒し、プライベートを悟らせない。
“イツキ”っていう、ただの執事ロボット。
これがルールだ。
できる?」
「はい!」
「ん。わかった!
明日から来いよ。
しばらくは雰囲気を感じて、どんな接客をしてるかを見学だ。
だから、オープンからクローズまでいること!
もちろん、給料は払うから!」
「はい、わかりました!
大学もほぼ行かなくても大丈夫ですし、今は夏休みだし。
卒業後も、ここで働く予定ですから!」
そして店を出ていく翠川の背中に問いかけた。
「━━━━━お前さ」
「え?」
「なんで、ここで働きたいと思ったの?」
「え?」
「ここで働いてる奴のほとんどが、元・ラブブラの奴等なんだ。
それか、そいつ等の紹介で来た奴。
お前みたいに、なんの接点もない奴初めてなんだ。
なんかあんだろ?」
「プライベートなこと、言わなくてもいいですよね?
それとも、オーナーには言わなきゃですか?」
「………」
「手に入れたい人がいるんです。
初めて、俺のモノにしたいと思った人。
その人に近づきたくて」
「………へぇー、そう」
「じゃあ、明日からよろしくお願いします!」
丁寧に頭を下げ、行こうとする翠川。
「イツキ!!」
愛田が再度呼び止める。
「え?」
「いいか?
ここの従業員達を、ナメるなよ?」
「え?」
「いや、一応…言っておこうと思ってな」
「………」
愛田の意味深な表情。
再度頭を下げ、店を出た。