相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
「━━━━でも、凄いよなイツキ」
「え?」
「あっという間に、カヲルの次まで人気獲得しやがって!」
コウシンがビールをくいっと飲み、言った。
「でも、二人はなかなか越えられませんね」
「フフ…だろうな。
イワカナとカヲルは、ちょっと特殊だし」
「特殊?」
「顔がイケメンってだけじゃなくて、接客の仕方も違うっつうか……
例えばだけど…メニューを決める時、イワカナとカヲルは客と一緒に決めるんだ」
「客も、イワカナとカヲルにはそれを許すみたいな!」
「イワカナとカヲルにだけは、心を許してるっつうか、踏み込まれてもいいっつうか」
「イツキがそれをやろうとすると、断られるぞ?きっと……」
「あー、はい。断られました。
“あ、大丈夫でーす!”って(笑)」
「当たり前だろ?」
「そうそう!そんな簡単にされたら、俺達の立場ないし!」
奏弟とカヲルが、苦笑いをする。
「……………別に、簡単だなんて思ってないですよ………」
ポツリと呟く、翠川。
「「は?」」
「イツキ、どうした?」
愛田が、顔を覗き込む。
「ただ、負けたくないだけ。
ただ……欲しいだけ………」
「イツキ?」
「いえ…何も……」
「欲しいって……
あ!イツキ、好きな女でもいんの?」
ナナトが言う。
「………」
「いるんだ!」
「へぇー!」
「イツキみたいな奴が好きになる女って、どんな女?」
「ミスコンのレジェンドだもんな!」
「可愛い人ですよ」
「へぇー!」
「同じ大学?」
「いえ、年上です」
「ふーん」
「もう、四年も片想いしてます」
「四年か。
…………まぁ…イワカナからしたら、まだまだだな(笑)」
「フッ!まぁな(笑)」
「奏弟さんは、何年なんですか?」
「11年」
「え……」
(嶺音さんを、そこまで……)
「ずーっと子ども扱いされてたもんなぁー、イワカナ」
「今でも、子ども扱いだし(笑)」
「………」
“ここが!苦しくなるくらい、痛いくらいに好きなの!”
翠川は、髪の毛をクシャッと握りしめた。
「でも最近、なーんか隠してんだよなぁ」
「へぇー!嶺音が隠し事なんて出来るんだ!(笑)
あいつわかりやすいから、隠し事なんて出来ないだろ?」
奏弟の言葉に、愛田がクスクス笑う。
「だから、隠せてないんですよ!
でも、何を隠してるのかがわかんねぇの!」
「━━━━━告白、されたんですよ嶺音さん。
……………俺に…!!!」
その言葉は、奏弟達の和気あいあいとした空間を引き裂くには十分な言葉だった。
「え?」
「あっという間に、カヲルの次まで人気獲得しやがって!」
コウシンがビールをくいっと飲み、言った。
「でも、二人はなかなか越えられませんね」
「フフ…だろうな。
イワカナとカヲルは、ちょっと特殊だし」
「特殊?」
「顔がイケメンってだけじゃなくて、接客の仕方も違うっつうか……
例えばだけど…メニューを決める時、イワカナとカヲルは客と一緒に決めるんだ」
「客も、イワカナとカヲルにはそれを許すみたいな!」
「イワカナとカヲルにだけは、心を許してるっつうか、踏み込まれてもいいっつうか」
「イツキがそれをやろうとすると、断られるぞ?きっと……」
「あー、はい。断られました。
“あ、大丈夫でーす!”って(笑)」
「当たり前だろ?」
「そうそう!そんな簡単にされたら、俺達の立場ないし!」
奏弟とカヲルが、苦笑いをする。
「……………別に、簡単だなんて思ってないですよ………」
ポツリと呟く、翠川。
「「は?」」
「イツキ、どうした?」
愛田が、顔を覗き込む。
「ただ、負けたくないだけ。
ただ……欲しいだけ………」
「イツキ?」
「いえ…何も……」
「欲しいって……
あ!イツキ、好きな女でもいんの?」
ナナトが言う。
「………」
「いるんだ!」
「へぇー!」
「イツキみたいな奴が好きになる女って、どんな女?」
「ミスコンのレジェンドだもんな!」
「可愛い人ですよ」
「へぇー!」
「同じ大学?」
「いえ、年上です」
「ふーん」
「もう、四年も片想いしてます」
「四年か。
…………まぁ…イワカナからしたら、まだまだだな(笑)」
「フッ!まぁな(笑)」
「奏弟さんは、何年なんですか?」
「11年」
「え……」
(嶺音さんを、そこまで……)
「ずーっと子ども扱いされてたもんなぁー、イワカナ」
「今でも、子ども扱いだし(笑)」
「………」
“ここが!苦しくなるくらい、痛いくらいに好きなの!”
翠川は、髪の毛をクシャッと握りしめた。
「でも最近、なーんか隠してんだよなぁ」
「へぇー!嶺音が隠し事なんて出来るんだ!(笑)
あいつわかりやすいから、隠し事なんて出来ないだろ?」
奏弟の言葉に、愛田がクスクス笑う。
「だから、隠せてないんですよ!
でも、何を隠してるのかがわかんねぇの!」
「━━━━━告白、されたんですよ嶺音さん。
……………俺に…!!!」
その言葉は、奏弟達の和気あいあいとした空間を引き裂くには十分な言葉だった。