相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
そして後日。
仕事終わりに嶺音は、LOVE vacationの前にいた。
「━━━━━よし!!」
震える手で、LOVE vacationの扉を開ける。
「こんにちは!ご主━━━━━ん?
━━━━━━え………ねお…ん?」
「うん、こんにちは」
奏弟達のインカムに、一斉に受付の声が流れる。
『おい!!客として嶺音が来てるぞ!』
━━━━━━━!!!!?
普段動揺しない奏弟達がピクッと反応し、珍しく動揺する。
「ん?カナデさん?」
「カヲルさん、どうしたんですか?」
「イツキさん?」
「コウシンさーん、どうしたのー?」
「ナナトさんまで、なんかありました?」
「「「「「いえ!何もありませんよ!」」」」」
ほぼ同時に、奏弟達が客に微笑んだ。
『カヲル、頼む。8番だ。
お前が今、手ぇあいてるから』
「え?でも、俺が…」
『イワカナ、お前は今いっぱいだろ?
冷静になれ!
カヲル、頼む!』
受付の声にカヲルが「了解」と言い、嶺音のいる席に向かう。
「嶺音、なん━━━━━━」
「は?私、お客さんだよ」
「あ、申し訳ありません。
━━━━━ご主人様、こんにちは!
初めまして!
本日は、LOVE vacationを選んでいただき、誠にありがとうございます!
ご主人様のお世話をさせていただきます、カヲルと申します!
よろしくお願いします!
━━━━━初めてのご主人様ですよね?」
跪いて、微笑むカヲル。
「はい。
指名、していい?」
「…………申し訳ありません。
LOVE vacationでは、指名や一度ついた執事の変更は受け付けておりません」
「は?そうなの?」
「はい。申し訳ありません」
「じゃあ、オーナーを呼んで?」
「申し訳ありません。
オーナーは、今日は出張で……」
「そう。
だから、電話繋がらなかったんだ……」
「ご主人様?」
「カヲル、さん。
ごめんなさい、きつい言い方して」
「いえ!大丈夫ですよ?
LOVE vacationのお約束事を確認させていただいてもよろしいですか?」
「ううん。
帰ります。
ごめんなさい、急用を思いだしました」
「そう…ですか?
残念ですが……
では、お外まで送らせてください!」
「ありがとうございます」
嶺音がカヲルと、出入口に向かう。
扉をカヲルが開ける。
「では、ご主人様。
もしよろしければ、またいらしてください!
僕達は、またお会いできるのを楽しみにしてます!」
微笑み言う、カヲル。
「カナデさんとイツキさんに伝えてください。
“区役所前の広場で、待ってます”と」
「え?」
「必ず、伝えてください。
お二人が来るまで待ってますと」
頭を下げ、嶺音は出ていった。
仕事終わりに嶺音は、LOVE vacationの前にいた。
「━━━━━よし!!」
震える手で、LOVE vacationの扉を開ける。
「こんにちは!ご主━━━━━ん?
━━━━━━え………ねお…ん?」
「うん、こんにちは」
奏弟達のインカムに、一斉に受付の声が流れる。
『おい!!客として嶺音が来てるぞ!』
━━━━━━━!!!!?
普段動揺しない奏弟達がピクッと反応し、珍しく動揺する。
「ん?カナデさん?」
「カヲルさん、どうしたんですか?」
「イツキさん?」
「コウシンさーん、どうしたのー?」
「ナナトさんまで、なんかありました?」
「「「「「いえ!何もありませんよ!」」」」」
ほぼ同時に、奏弟達が客に微笑んだ。
『カヲル、頼む。8番だ。
お前が今、手ぇあいてるから』
「え?でも、俺が…」
『イワカナ、お前は今いっぱいだろ?
冷静になれ!
カヲル、頼む!』
受付の声にカヲルが「了解」と言い、嶺音のいる席に向かう。
「嶺音、なん━━━━━━」
「は?私、お客さんだよ」
「あ、申し訳ありません。
━━━━━ご主人様、こんにちは!
初めまして!
本日は、LOVE vacationを選んでいただき、誠にありがとうございます!
ご主人様のお世話をさせていただきます、カヲルと申します!
よろしくお願いします!
━━━━━初めてのご主人様ですよね?」
跪いて、微笑むカヲル。
「はい。
指名、していい?」
「…………申し訳ありません。
LOVE vacationでは、指名や一度ついた執事の変更は受け付けておりません」
「は?そうなの?」
「はい。申し訳ありません」
「じゃあ、オーナーを呼んで?」
「申し訳ありません。
オーナーは、今日は出張で……」
「そう。
だから、電話繋がらなかったんだ……」
「ご主人様?」
「カヲル、さん。
ごめんなさい、きつい言い方して」
「いえ!大丈夫ですよ?
LOVE vacationのお約束事を確認させていただいてもよろしいですか?」
「ううん。
帰ります。
ごめんなさい、急用を思いだしました」
「そう…ですか?
残念ですが……
では、お外まで送らせてください!」
「ありがとうございます」
嶺音がカヲルと、出入口に向かう。
扉をカヲルが開ける。
「では、ご主人様。
もしよろしければ、またいらしてください!
僕達は、またお会いできるのを楽しみにしてます!」
微笑み言う、カヲル。
「カナデさんとイツキさんに伝えてください。
“区役所前の広場で、待ってます”と」
「え?」
「必ず、伝えてください。
お二人が来るまで待ってますと」
頭を下げ、嶺音は出ていった。