相思相愛・夫婦の日常~カナ♡ネオ編~
容姿端麗な嶺音と、イケメンとは程遠い久嗣。
しかし鈍感で抜けている嶺音を、賢く器用な久嗣がいつもフォローしていた。
まさに、お似合いのカップルだった。
からかわれることも多かったが、みんなは二人の交際を優しく見守っていた。
久嗣には、口ぐせがあった。
『僕さ。
嶺音の、執事になりたいな』
『え?ヒサ?』
『もし…もしね。
嶺音にフラれるようなことがあっても、ずっと傍にいられるでしょ?』
『フラれるって……
そんなわけないでしょ!?バカ!!』
『あ、ごめんね!怒らないで?
もしもの話だよ?
━━━━━━━だって、嶺音の恋人でいられるなんて、奇跡みたいなものなんだ。
だから毎日、凄く幸せだよ!
このまま……死んでもいいくらい……!!』
“僕は、嶺音の執事になりたい”
よく、久嗣は言っていた。
そして……
倒れて、病院のベッドで苦しみながらも……
『嶺音、傍にいてくれてありがとう。
僕は、幸せだよ!
もう…このまま、死んでもいいくらい………!』
そう言った二日後、息を引き取った━━━━━━
━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━…………
「……おん?
━━━━━嶺音!?」
「っえ!?」
「ほら、行くぞ?レストラン!」
「あ、う、うん!」
久嗣との日々に浸っていた嶺音。
愛田が声をかけてくる。
そして嶺音達は、食事会を行うレストランに向かった。
「「「カンパーイ!!!」」」
楽しく時間が過ぎていく。
しかし同級生のある言葉で、賑やかな食事会の場が凍った。
「そーいえばぁー、アイはちゃんとコクったのー?」
「…………は?」
「嶺音、結婚したんだろ?
その前にちゃんとコクったのかって聞いてんのー!」
「━━━━!!!?」
愛田が固まってしまう。
「ん?ラブ?
告白?
え!?ラブ、好きな人出来たの!!?」
「え?あ、いや…」
「え?
まだ、知らねぇの?嶺音」
「え?え?」
目をパチパチしている。
鈍感な、嶺音。
ここまで言われても、勘づきもしない。
そこに愛田が、ドン!と音をさせてグラスを置いた。
「わりぃ、ちょっと嶺音と出てくる」
そう言って嶺音の手を掴み、レストランを出た。
「ラブ!!
手、離して!
痛いよ!!」
しばらく歩いて、人気のない所で止まる。
そして愛田が振り返った。
「え?ラブ?」
愛田の表情が、今まで見たこともない程に切なく揺れていた。
「嶺音。
俺は、ずっと…お前が━━━━━━」
~~♪♪♪
そこに、嶺音のスマホが鳴り響いた。
「あ、カナだ!
ラブ、ちょっと待ってね!
━━━━━━もしも………んんっ!!?」
愛田は、電話に出た嶺音の手を掴み、引き寄せ、口唇を奪った。
しかし鈍感で抜けている嶺音を、賢く器用な久嗣がいつもフォローしていた。
まさに、お似合いのカップルだった。
からかわれることも多かったが、みんなは二人の交際を優しく見守っていた。
久嗣には、口ぐせがあった。
『僕さ。
嶺音の、執事になりたいな』
『え?ヒサ?』
『もし…もしね。
嶺音にフラれるようなことがあっても、ずっと傍にいられるでしょ?』
『フラれるって……
そんなわけないでしょ!?バカ!!』
『あ、ごめんね!怒らないで?
もしもの話だよ?
━━━━━━━だって、嶺音の恋人でいられるなんて、奇跡みたいなものなんだ。
だから毎日、凄く幸せだよ!
このまま……死んでもいいくらい……!!』
“僕は、嶺音の執事になりたい”
よく、久嗣は言っていた。
そして……
倒れて、病院のベッドで苦しみながらも……
『嶺音、傍にいてくれてありがとう。
僕は、幸せだよ!
もう…このまま、死んでもいいくらい………!』
そう言った二日後、息を引き取った━━━━━━
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「……おん?
━━━━━嶺音!?」
「っえ!?」
「ほら、行くぞ?レストラン!」
「あ、う、うん!」
久嗣との日々に浸っていた嶺音。
愛田が声をかけてくる。
そして嶺音達は、食事会を行うレストランに向かった。
「「「カンパーイ!!!」」」
楽しく時間が過ぎていく。
しかし同級生のある言葉で、賑やかな食事会の場が凍った。
「そーいえばぁー、アイはちゃんとコクったのー?」
「…………は?」
「嶺音、結婚したんだろ?
その前にちゃんとコクったのかって聞いてんのー!」
「━━━━!!!?」
愛田が固まってしまう。
「ん?ラブ?
告白?
え!?ラブ、好きな人出来たの!!?」
「え?あ、いや…」
「え?
まだ、知らねぇの?嶺音」
「え?え?」
目をパチパチしている。
鈍感な、嶺音。
ここまで言われても、勘づきもしない。
そこに愛田が、ドン!と音をさせてグラスを置いた。
「わりぃ、ちょっと嶺音と出てくる」
そう言って嶺音の手を掴み、レストランを出た。
「ラブ!!
手、離して!
痛いよ!!」
しばらく歩いて、人気のない所で止まる。
そして愛田が振り返った。
「え?ラブ?」
愛田の表情が、今まで見たこともない程に切なく揺れていた。
「嶺音。
俺は、ずっと…お前が━━━━━━」
~~♪♪♪
そこに、嶺音のスマホが鳴り響いた。
「あ、カナだ!
ラブ、ちょっと待ってね!
━━━━━━もしも………んんっ!!?」
愛田は、電話に出た嶺音の手を掴み、引き寄せ、口唇を奪った。