グリーンリーフ~夏目若葉メモワール~
「王道シチュ♡コンテスト」の結果発表は2023年1月中旬の予定でした。
 そんなことはすっかり忘れ、まったく別の作品の準備をボチボチ始めていたのです。

 そんなとき、編集部様からメールをいただきました。
 題名は【ベリカフェ王道シチュ♡コンテスト受賞のお知らせ】

 ん? なんだろう? もしかして特別賞とか受賞できたのかしら? 
 でも、前に短編コンテストで優秀賞をもらったときは事前に連絡はなかったけどな……と思いながらメールを開けます。

「このたびは「ベリカフェ王道シチュ♡コンテスト」にご応募いただきまして、誠にありがとうございました。
夏目 若葉さまの『この結婚は普通ではないので~溺愛は必要ですか?~』が、「ベリカフェ王道シチュ♡コンテスト」の大賞受賞となりました。おめでとうございます!」

 そう書かれてあったので、驚いて「えぇ!!」と大きな声が出ました。
 部屋にひとりでいたときだったので、外じゃなくてよかった(笑)
 信じられなくて、思わず一回メールを閉じます(^^;)
 もう一度開けると同じ文章が書かれていて(←当たり前なんですが😄)
「ウソでしょ?」と自然と言葉がこぼれ落ちました。

 奇跡ですよ。ほんと、奇跡が起こったんですよ💦
 このときは情報開示前だったので誰にも言えない中、なにかの間違いじゃないかとずっと思っていました。

 5日くらい経ってからサイトでも発表があり、編集部様がすごくうれしい講評を載せてくださっていて感無量でした。

【父親の会社を救いたいヒロインが御曹司のヒーローと偽装結婚するという、今回のコンテストテーマにぴったりな物語の始まりであるこちらの作品。愛はいらないと思っていたヒロインをヒーローが溺愛によって懐柔する展開もまさに王道。その中でふたりの距離が近づいていく様子がきれいに描けている完成度の高さが、審査員の注目を集めました。特に秀でていたのは、セリフや行動から感じられるヒーローのかっこよさ。愛情表現のスケールが大きくスパダリ感もばっちりで、読者をドキドキさせて物語に引き込む力があります。ヒーローの一途な思いや深い愛情が作品をドラマチックに仕立てていて、見事大賞に輝きました。】

 審査員の方々に読んでいただけただけでもうれしいのに、こんなお言葉まで言ってもらえて。
 私は2023年の運を年始早々に使い果たしました。
 いや、それ以上ですよね。作家人生でのすべての運を使ってしまったのかもしれません(^^;)
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