グリーンリーフ~夏目若葉メモワール~

未来へ~幸せのカタチ~

 次に書いたのが『未来へ~幸せのカタチ~』。
 こちらも今は改稿したものをエブリスタに転載しています。

『魅惑の~』のヒーローである聖二(せいじ)の妹・明未(あみ)をヒロインにしてみました。
 兄の聖二が世話焼きというか、なんでも完璧にできてしまう人で、逆に妹の明未はダメ男の彼氏に裏切られ、仕事を辞め、さらに体まで弱くて兄に頭が上がらないという八方塞がり。
 そんな中で高校の同級生だったヒーローの真吾(しんご)と再会して恋をするのですが、兄に反対されて……というお話です。
 ちょっと全体のテイストが暗めだったからか、ベリカではあまり読まれませんでした(^^;)

 このころでしょうか……
 ほかの作家さんで、とてもカッコいい文章を書いていらっしゃる方がいて、素敵だなと憧れました。(今も密かに憧れています)
 説明するのがむずかしいのですが、ところどころまるで歌詞のような言葉が並んだりしていて、表現がオシャレなんですよ。

 そうか、こういうシャレた表現が出来れば私の文章もマシになるかもしれないと、このあたりから気取り始めます。
 今にして思うと、私の場合、それは回りくどかったり意味がよくわからなかったりするだけでした。
 シャレた文章を目指すにしても、わかりにくいとダメだと後々になって気づきます。

 漢字を多用した時期もありました。
 むずかしい漢字を使えば賢そうだとか、一人前の作家になれた気になっていました。バカでしたね。
 読者にストレスを与えると気づいていなかったのです。完全にひとりよがりでした。

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