エリート脳外科医の長い恋煩い〜クールなドクターは初恋の彼女を溺愛で救いたい〜
「優茉...」
再び私を見下ろす瞳には、先程とは違い情欲が色濃く滲んでいる。
ドクンッと心臓が跳ね上がるのを感じ、思わず顔を背ける。
「だめ。見てて?」
頬に手を添えられ、目を逸らすのは許さないとばかりに顔を戻される。
「ちゃんと見てて。ずっと、俺のことだけ」
再び落ちてきたキスは先程よりもずっと熱く荒々しい。
頭の中までとろけていくような感覚に酔いしれていると、頬に添えていた右手は意志を持って身体を滑っていく。
ベッドに降ろされた時は、羞恥でどうにかなりそうだったはずなのに今は...。
早くその手でたくさん触れて欲しい...
もっとたくさんキスして欲しい...
私の中に、こんなに淫らな欲求があったなんて...
彼に愛されるまでは、知らなかった。