元カレと再会ワンナイトで愛を孕んだので内緒の出産をしましたが入れ替わったらバレました
実家に行くことになりました
「緊張する……」
「私も……」
「ママ、パパ、はやくー!」

 実家を目の前にして足が止まってしまっている両親とは違い、イキイキとしたひなが実家の門を開けて入っていく。

 父はキレるタイプではないけれど、さすがに今回のことはどう出るかわからない。
 知美さんだけが頼りだ。

「じいじー! ひなきたよー! ともちゃーん!」
「ああ、ひなちゃんいらっしゃい! じいじは奥にいるわよ」
「じいじー!」

 ひなは脱いだ靴をきちんと揃えてから、父のところへ走って行ってしまった。

「……こちらがひなちゃんの?」 
「は、はじめまして! 森勢鷹也と申します!」 
「和久井知美です。まあ! イケメンさん。お話は主人と聞くわね」
「と、知美さんっ」
「大丈夫よ。さ、入って入って」

 知美さんがにっこり笑って中へと促してくれる。
 うぅぅっ……頼りにしてます!

 リビングに行くと、ソファに座っている父の膝に、ひなが座り込んでいた。
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