元カレと再会ワンナイトで愛を孕んだので内緒の出産をしましたが入れ替わったらバレました
「おい、いつまで玄関にいるつもりだ」
「父さん」
「お、お前何抱きついているんだ?」

 お義父さんがは待ちきれなくなって玄関まで出てきたようだった。

 私たちが抱き合っているのを見て驚いている。

 そりゃそうだろう。私も感極まってしまって、二人とも涙を流しているし。

「あ、あのっ……和久井杏子と申します。この子は娘のひなです」
「わくいひなです! ひなはね、ひなどりのひななんだよー。パパはタカなの。パパのこどもだからひなってなまえなのよ」
「ひな鳥のひな……。そうか、ひなちゃん良い名前だね」
「杏子さん、孫に素敵な名前を付けてくれてありがとう」
「い、いえっ」

 お義父さんもひなを見て涙ぐんでいる。

「とりあえず、中に入ろう? 千鶴もいるの?」
「千鶴は一日当直。でもついさっき電話をくれたのよ。ちょうど鷹也からの電話を切った後に」
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