元カレと再会ワンナイトで愛を孕んだので内緒の出産をしましたが入れ替わったらバレました
 翌朝、朝食の準備をしていると寝室から声が聞こえた。

「パパー! おっきってーっ!」
 
 バフンッ バフンッ
 
「ウッ……ひ、ひな……くるし……」
「おきたー?」
「う、うん……おはよう……ひな、ちょっと重いかな……」
「ひな、おっきくなった?」

 どうやら、ひなが鷹也に馬乗りになって起こしているらしい。
 やっぱりうちの子、最強だわ……。

 朝からひなのキョーレツな洗礼を受けた鷹也が、フラフラしながらキッチンまでやってきた。

「おはよー」
「……おはよ……顔洗ってくる……」

 あーあ。やつれちゃってるよ。
 今夜はきっとギブアップするんだろうなー。

 そう思っていたのに、展開は意外なことに。

「ひな、きょうからひとりでねる」
「ええっ? どうしたの?」
「いいの。ひなおねえちゃんだから」
「??」
 
 ふふん、とドヤ顔のひな。
 大人になるって意味かな?

 今日は仕事で遅くなって、知美さんが迎えに行ってくれたのよね。保育園でなにかあったのかしら?

 さっさと自分の(旧私の)ベッドに入っていたひな。眠りについたのを見計らって、知美さんにメッセージを送ってみた。
 すると直ぐに折り返しの電話が。
< 223 / 228 >

この作品をシェア

pagetop