元カレと再会ワンナイトで愛を孕んだので内緒の出産をしましたが入れ替わったらバレました
 叔母が帰った後、入れ替わりのように悠太がやってきた。
 やっぱりゆっくりする時間なんて私にはないようだ。

「杏子ー、腹減ったー!」
「えー? おやつってビスケットしかないんだけど」

 ひなのお菓子は悠太にとって物足りないだろう。

「カップ麺ないの?」
「ああ、そっち系か……あんた、抜かりないわね」
「へへっ! ばーちゃんが買い置きしてくれていたはずなんだけど?」

 お菓子では物足りない悠太は、ここに来てはおばあちゃんにカップ麺を食べさせてもらっていた。
 家では知美さんがカップ麺を禁止しているからだ。

 もちろん、知美さんはお腹が減っていればおにぎりやサンドウィッチなどの軽食をちゃんと用意してくれるとってもいいお母さんなんだけどね。
 でも悠太はジャンクな物が食べたくなるお年頃なのだ。
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