妹の方が聖女に相応しいと国を追い出されましたが、隣国の王太子に見初められました。今更戻って来て欲しいなどと言われても困ります。
「……フェルーナ嬢、どうやらあなたに感謝しなければならないようですね」
「……先生、正気に戻ったのですね?」
「え、ええ……自分では、先程までも正気のつもりでしたが」
しばらくして、私は先生の体を蝕んでいた闇の魔力がなくなったことを感じた。
それと同時に目が覚めたのか、先生は目を丸くしている。
「なんということでしょうか……まさか、この私が再び大樹を闇の魔力で汚染しようとするなんて」
「先生、何があったのですか?」
「わかりません。ですが、気づいたら、そうしようとしていました……休む前は、なんともなかったのですが」
「……それなら、先生が休んでいた部屋に本があるのかもしれません」
「本……?」
「えっと……実は、その本が全ての元凶である可能性があって」
「なんですって?」
先生は、恐らく本によって闇の魔力で汚染されたのだろう。
それなら、本はまだ彼が休んでいる部屋にあるかもしれない。やっと手がかりらしい手がかりが見つかったのである。
「……先生、正気に戻ったのですね?」
「え、ええ……自分では、先程までも正気のつもりでしたが」
しばらくして、私は先生の体を蝕んでいた闇の魔力がなくなったことを感じた。
それと同時に目が覚めたのか、先生は目を丸くしている。
「なんということでしょうか……まさか、この私が再び大樹を闇の魔力で汚染しようとするなんて」
「先生、何があったのですか?」
「わかりません。ですが、気づいたら、そうしようとしていました……休む前は、なんともなかったのですが」
「……それなら、先生が休んでいた部屋に本があるのかもしれません」
「本……?」
「えっと……実は、その本が全ての元凶である可能性があって」
「なんですって?」
先生は、恐らく本によって闇の魔力で汚染されたのだろう。
それなら、本はまだ彼が休んでいる部屋にあるかもしれない。やっと手がかりらしい手がかりが見つかったのである。