妹の方が聖女に相応しいと国を追い出されましたが、隣国の王太子に見初められました。今更戻って来て欲しいなどと言われても困ります。
「あなたは、闇の魔力を使って何をしようとしていたのかしら? 私やホーネリアを苦しめるだけなら、大樹を汚染する意味はないはずよ?」
『……この国も私の復讐対象だからよ』
「それは、どういうこと?」
『私の姉の血筋は、この国の王族にも流れている。そんな者達が治める国なんて、壊れてしまえばいいのよ』
私のさらなる質問に、エルネリスは堂々とそう答えた。
よく考えてみれば、それは当然のことだった。私達の家と王族達はルーツを辿れば同じであるということは、私も把握していたのである。
そのため、少し考えれば、彼女の姉と王族が繋がっているということも予測できたことだろう。
「それじゃあ、あなたは王族達も操っていたの?」
『別に操ってはいないわ。その質問は、どういう意図なのかしら?』
「さて、それはどうかしらね?」
私は、念のために王族が操られていたかどうかを確かめておいた。
状況的に、彼らが闇の魔力によって汚染されたという可能性はあったからだ。
だが、そういう訳ではないらしい。彼に関しては、素で私に対してあのような態度を取っていたということである。
『……この国も私の復讐対象だからよ』
「それは、どういうこと?」
『私の姉の血筋は、この国の王族にも流れている。そんな者達が治める国なんて、壊れてしまえばいいのよ』
私のさらなる質問に、エルネリスは堂々とそう答えた。
よく考えてみれば、それは当然のことだった。私達の家と王族達はルーツを辿れば同じであるということは、私も把握していたのである。
そのため、少し考えれば、彼女の姉と王族が繋がっているということも予測できたことだろう。
「それじゃあ、あなたは王族達も操っていたの?」
『別に操ってはいないわ。その質問は、どういう意図なのかしら?』
「さて、それはどうかしらね?」
私は、念のために王族が操られていたかどうかを確かめておいた。
状況的に、彼らが闇の魔力によって汚染されたという可能性はあったからだ。
だが、そういう訳ではないらしい。彼に関しては、素で私に対してあのような態度を取っていたということである。