妹の方が聖女に相応しいと国を追い出されましたが、隣国の王太子に見初められました。今更戻って来て欲しいなどと言われても困ります。
「……あなたに何があったかはわからないけれど、そう言ってもらえるのは嬉しいわ」
「お姉様……それは」
「確かに、あなたにはたくさんひどいことを言われたしされたと記憶しているけれど、それでもこうして反省しているなら、何か言うつもりはないわ。今までのことは、水に流して、元の仲の良い家族に戻るとしましょう。それは、難しいことかもしれないけれど、できないことではないと私はそう信じているわ」
「お姉様、ありがとうございます……」
私が差し出した手を、ホーネリアはゆっくりと掴んだ。
その目には涙が浮かんでいる。本当に、私と仲直りできたことを喜んでいるようだ。
突然のことではあるが、思わぬ幸運に私も喜んでいる。
こうして彼女と再び手を取り合える日が来るなんて、思ってもいなかったことだ。
聖女に選ばれて、妹も和解できた。もしかしたら今は、私の人生で最も幸運な時なのかもしれない。
「お姉様……それは」
「確かに、あなたにはたくさんひどいことを言われたしされたと記憶しているけれど、それでもこうして反省しているなら、何か言うつもりはないわ。今までのことは、水に流して、元の仲の良い家族に戻るとしましょう。それは、難しいことかもしれないけれど、できないことではないと私はそう信じているわ」
「お姉様、ありがとうございます……」
私が差し出した手を、ホーネリアはゆっくりと掴んだ。
その目には涙が浮かんでいる。本当に、私と仲直りできたことを喜んでいるようだ。
突然のことではあるが、思わぬ幸運に私も喜んでいる。
こうして彼女と再び手を取り合える日が来るなんて、思ってもいなかったことだ。
聖女に選ばれて、妹も和解できた。もしかしたら今は、私の人生で最も幸運な時なのかもしれない。