弁護士は相談料として愛を請求する
「ああ、俺も行かなかった。いやびっくりだな。倉田、保育士になったのか。まあ、男も大人も苦手だったもんな。俺と最初コンビ組むときもホント大変だったからなあ」
「ああ、ごめんね、当時は本当に迷惑かけていたこと自覚してる」
園長先生は昔話に花を咲かせる私達を見て言った。
「良かったら二人で食事でもしてきたらどうだ?駅まで乗せていくから、後は二人でどこかへ行ってきたら。車は私が運転して帰る」
「倉田それでもいい?俺は今日のほうが助かる。普段は帰り遅いんだ」
「私は大丈夫」
「じゃあそうするか」
そう言うと、車に乗り、駅で降ろしてもらい、二人で少し洒落た居酒屋に入った。
「本当に久しぶりだね。まさか、弁護士になったなんて。すごいね、佐竹君」