弁護士は相談料として愛を請求する
「もしかして、堂本関係?」
「うん。遙さんに最近聞いたの。それでのんにもう頼らないって連絡したら、それ以降何も言ってこない。そういうことなんだよ」
「嘘でしょ。ちょっと何それ!?許せない、望君」
のんに会いたい。連絡したくて、野田君の事があった日は携帯でのんの所を開いてずっと見てた。まるで、恋煩い。恥ずかしい、いい年して私やっとわかった。
今まではのんとああいう関係になったとしたら、こうなるだろうとか想像で線を引いていた。本当にあの夜をきっかけに初めてわかったことがある。恋ってこんなに胸が痛い。泣くほど辛いって。
志穗の部屋で泣き疲れて寝てしまった。