弁護士は相談料として愛を請求する
「ったく、君達は何なんだ……」
「ありがとう志穂。また連絡するね」
「そうだ、すず。今日おばさんにうちへ泊まってるって連絡してあるから、口裏合わせてね」
志穂がにっこり笑った。うー、なんていい友達なんだろう。やっぱり志穂なしでこれからどうしたらいいのかな。ううう。また涙が出てきたよ。
「ううー」
「「は?」」
またもや涙を流し出した私に、二人は顔を見合わせて驚いた。
「今度は何⁈」
「どうせ、木村さんロスに耐えられないとか思ってんだろう」
「そうなの、すず?」
コクコクと頷き、鼻をすすった。