弁護士は相談料として愛を請求する

 私が顔を下げたままになっているのを見て、のんは私の顔を持ち上げた。

「正直に言え!何を許した!」

「……ごめんなさい、避けられなかったの、急にされて」

「だから、何を……」

 私は怒るのんに自分から近づいて、つま先立ちすると、彼の唇に軽くキスをした。

「これでチャラ。ね?」

「……ふざけんな、訳わからんやつにキスされたのか?お前のここは、いや、お前の身体に触れていいのは俺だけだ!覚えておけ。他のやつに触らせたらタダじゃおかないからな」

 そういうと、私の腕を引っ張ってベッドへつれてくると、押し倒した。

「消毒して、そいつにわかるように首の後ろに印つけてやる」

「あっ!」
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