弁護士は相談料として愛を請求する

「嫌に決まってるでしょ!他の人に相談料もらったり、他の女の人といろいろそういうので仲良くしたら許さないからね!私が彼女になったんだから!」

「いろいろそういうのって何だ?よくわからないから、何をしたらいけないのか具体的に言ってくれ」

 ニヤリと笑ってこちらを見た。なんて、性格悪いの。信じられない。

「……もういいよ。のんは好きにしたら?私のことなんて所詮幼馴染だから、いくらいじめてもいいと思ってるんでしょ?普通、彼女には誰より優しくするんだよ。のんに期待した私が馬鹿だった」

 のんは私の横に来て、ふわっと抱きしめた。

「いい加減にしろよ、すず。お前をいじめていいのも俺だけだし、夕べのように可愛がっていいのも俺だけなの。おわかりかな、あほすず」

「なによ、あほのん」

「あほ同士でピッタリだな、俺達」
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