弁護士は相談料として愛を請求する

 すると、すぐにのんを囲んで他の男性達が話しかけ始めた。仕事のことのようだ。私は目配せしてテーブルへ行って、料理を皿にのせてため息をついた。

 すると横に三、四歳くらいの小さな男の子がいて、料理を取ることが出来ないで、手を伸ばしている。私はしゃがんで声をかけた。

「どうしたの?おうちの人はいないの?」

「パパがあっちでおはなししてくるから、ごはんたべていていいよっていうからきたの。とれないよ」

「じゃあ、お姉さんと一緒に食べようか。何が食べたいかな?お姉さんが適当に取るから一緒にそこで食べようか」

 私はこのくらいの子が食べやすいものを皿にのせて、一緒に壁際の椅子に座ると、彼の前に皿を見せて好きなものをフォークで刺して渡してあげた。嬉しそうに唐揚げを食べている。

「美味しい?」

「うん。これも欲しい」
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