弁護士は相談料として愛を請求する
「……お前、いちいち気に入らない人を爺さんに言いつけたりするのか?だめだぞ。男なんだから、自分で戦うんだ」
「……だってぼく……」
のんは修也君の膝の位置までしゃがんで目を見て話した。
「俺と戦うか?まず、そうだな。あそこの輪投げでもしようか。五回やってたくさん入った方が勝ち。どうだ?」
「うん。やる!」
「ちょ、ちょっとのん……」
ふたりは意気揚々と隣のコーナーへ行ってしまった。