弁護士は相談料として愛を請求する
思わぬ求婚
「あの……すみません。もしかして、修也を見ていて下さった方ですよね?」
振り向くとそこには修也君に目鼻立ちが少し似ている、彼のお父さんがいた。
「あ、そうです」
立ち上がり、彼に向き合った。
「ありがとうございました。すごく修也が笑っていたので、ついお嬢さんに任せてしましまいた。すみません。あの子があんなに嬉しそうにしているのを見たのは久しぶりで……」
そういう問題?息子を放り出して父親としてはどうかと保育士としてはそう思う。
「お忙しいとは思いますが、このくらいの年の男の子は制御が効かないんです。目の端で追うようにしないと何があてもおかしくないですから気をつけて下さい」
彼は驚いたんだろう。目を見開いた。
「お若いので気がつきませんでしたが、お母さんですか?詳しいですね?」