弁護士は相談料として愛を請求する

「別にいいんだよ。何しろ次から次とこういう男がらみを持ってきて、金も払わず俺に解決させるのはすずだけだぞ。取り繕う必要なんてない」

「……ひどい言い方。私だって好きでこんなことになってるわけじゃないの。運が悪すぎる」

「そうだな。お前は男運が俺以外悪すぎるから、俺を大切にするべきだ」

「実は、のんが一番のワルじゃないの?こんな口の悪い人のん以外いないよ」

「お褒め頂き光栄だね」

 知らんぷりしてケーキを食べて、紅茶を飲んでいる。

「とにかく、修也君だよ。どうしよう……」

「そうだな。一度迎えに副社長の代わりに行って、話をするか」

「まだ小さいから夜はよくないよ。眠くなるし、疲れてるから感情的になる。お休みの日にどこかで会うのはどう?」
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