弁護士は相談料として愛を請求する
「姉さん達からも早く結婚しろって言われたよ」
「えー?」
「すずに逃げられたら俺がどうなるか心配らしい。姉さんから言われた」
遙さんったら。大丈夫なのに。って、言えないか。宝田さんのこともあったし、迷惑かけたからなあ。
「大丈夫って言っておいて。私はのん以外ダメだもん」
のんは私の身体をまさぐりだした。
「……こういうのが?俺以外ダメ?」
「こら。まあ、そうだね。それも含めて色々と……」
「そうか、じゃあ俺と仲良くしような。肩を押さないように気をつけるから、ちょっとだけ……」
「えー?今日は寝たい」
「わかったよ。じゃあ、何もしないから一緒に寝よう」
「最近週末、金曜日からほとんどのんのところに泊まって、日曜日まで家に帰ってない。そのうちパパから何か言われそう」
「それをいうなら俺だな」