弁護士は相談料として愛を請求する
心配した父が、幼馴染みだからとのんに私のことを頼んだ。それ以降、ずっとのんは私を守ってくれていた。相談にも乗ってくれてきた。
そのうちにのんには彼女が出来た。それで彼女に申し訳ないと思って遠慮したこともあった。でも、誰にも頼めないと結局のんに甘えてしまっていた。
私は会えない間このままではいけないと反省した。私も無事社会人となり男の人と話すことも出来る。
これを機にのんから卒業しようと決めて、最近頑張っている。
彼氏がだめでもせめて男友達を作りたいと思って積極的に活動している。その説明をした。
今日は私の話を聞いてもいつもみたいには返事をしてくれない。ただひたすら前を向いてお酒を飲んでいる。
「だから、のんも忙しくなるし、これからは色々相談して迷惑かけないようにする。今まで本当にありがとう。彼氏が出来たらその人に……」
「俺はお前の世話を今まで迷惑だとひと言も言った覚えはない。どうしてそういう短絡的な思考に行き着く?」