弁護士は相談料として愛を請求する

「変な話、ある意味ほっとしたけど、その先については更に悩みが深まった」

「来週一度会おうよ。話し聞いてあげる」

「うん。ありがと、志穗。涼君にもよろしくね」

「うん、じゃあね」


 ********


 翌月曜日。昼過ぎに園長から呼ばれた。

「倉田先生。弁護士の古川望先生は幼馴染みで間違いないですか?」

 嫌な予感。また私に内緒でなにかしたな。

「はい、そうです。古川クンが何かしました?」
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