弁護士は相談料として愛を請求する
「皆さん。ご紹介にあずかりました弁護士の古川です。最近のことですが、そこにいる幼馴染みが合コンで危ない目にあったと相談してきました」
「ちょ、ちょっと……!」
「えー、そうなの、倉田さん?」
「あ、もしかしてこの間の重田先生のやつ?」
「え?何それ?私聞いてないよ!」
「そうだよ、重田君、私達には声かけてくれなかったじゃないの!」
先輩保育士連中がみんなで騒ぎ出した。重田君は青くなってる。ちょっと、のん、何勝手に話してんのよ!
「まあ、倉田は自分で蒔いた種ですので、どうしようもないです。僕が今まで受けてきた仕事には保護者の男性や女性が関係したセクハラまがいの訴えや傷害事件など色々あります。今後はこちらの園と顧問契約致しましたので何かございましたら園長先生経由でご相談ください。もちろん、個人的なご相談にも応じます。こちらにご連絡を直接どうぞ……」