弁護士は相談料として愛を請求する
二回目は絶対行きたくなかった。私の気持ちを知ってか知らずか、他の先生も巻き込んで誘ってきた。
結局、その先生も一緒に行ったのだが、いないところでやはり頭をポンポン叩かれたりした。今回は本当に断りたい。
「あ、あの……。私最近色々用事もあるので、他の先生とよろしければ行ってください。今回も、清水先生とか……」
清水先生は前回一緒に行った去年担当窓口の先生だ。吹田さんと仲が良かった。
「ああ、清水先生とも昨年折り紙展行ったことありますよ。今回は是非倉田先生だけをお誘いしたいです。今年の担当ですしね」
「でも、あの……」
「ほら園長先生も研修扱いにしてくれて、交通費や何かも負担してくれたじゃないですか。園長先生からもただ券あるなら誘っていって下さいって言われてるし、僕も勉強のために行くんですから……断らないで下さい」
じっと私を見ている。仕事関係じゃなければ絶対ハッキリ断っている。園長の話を出してくるのは前回以降だ。
吹田さんが帰ったあと、どうしようと頭を抱えて机に突っ伏していた私を見て、美保先生が言った。