弁護士は相談料として愛を請求する
「それで結局今日になったわけか」
「のんに迷惑かけたくなかったのに……私……」
「すず。それをやめろって言ってんだよ。俺は迷惑じゃない。しかも今日のこれは顧問契約のうちだ。お前の身体に朝からべたべた触っているアイツを現行犯で連れて行きたくなった。でも半分デートの誘いだとわかってきてついていったお前も悪い」
「……」
のんは私の頭を撫でた。
「俺なら平気なんだろ?」
「え?」
「俺が触るのは平気なんだろ」
「……う、うん。だって幼馴染みだし」