弁護士は相談料として愛を請求する
「……あのさ、弁護士先生のことだけど」
「なんですか?」
「倉田先生、二人付き合ってみたら?」
「私達は付き合えません」
「付き合えないって何?まさか、義理の兄弟とかじゃないよね?」
「いやいや、どこのドラマですか?」
「だってそうじゃない。変でしょ?絶対変じゃん。電話したときわかったけどさ、弁護士先生、倉田先生のこと好きでしょ」
「そう見えるだけです。私が昔襲われかけたとき、父が彼に色々頼んでその関係が続いてるんです。義務感?」
「うっそだー」
「それがそうじゃないんですよ。だから付き合ってないし、彼はお見合いがあるらしいですよ」