弁護士は相談料として愛を請求する

「ええ?ひどくない、それ。ちょっと許せない。電話してやる!」

「もう、私がいなくなるので時効にしてやってください。でも弁護士としてはきっと優秀ですよ。きちんとやるように言っておきますから……」

「倉田先生。あっちでも同じようなことになるんじゃないの?気を付けてね」

「大丈夫です。断りますから。あ、いい人なら考えますよ。っていうかそういうことがあるわけないですよ」

「とにかく気を付けて、そして元気でね。たまには顔みせてね」

「はい。美保先生も元気でいてくださいね」
< 96 / 243 >

この作品をシェア

pagetop