弁護士は相談料として愛を請求する
「やっぱりそうなんだね」
「木村さんはどうするって?あ、この間パーティーで会ったけど、相変わらずだったぞ」
「……知ってる。仕事変えてついていくかもしれないって言ってた」
「ひえー、本当かよ?彼女、涼のこと本当に好きなんだな。ま、涼も本気だからこれはゴールが近いな」
他人事みたいになんなの。のんも少しは涼君を見習いなさいよ。
「志穂もいなくなるから、私が大人になるチャンスだと思ってさ。ま、志穂には遠くなってもメールで相談できるし」
「何言ってんだ。俺がすずを大人にしてやっただろ?これ以上、大人になりたいのか?エッチだな、すず」
「なっ!?あほのん!」
「この間言っただろ。俺に遠慮せず早く相談しろ。この間みたいに相談せずにこじれたら相談料倍だからな」
「さっき言ったの聞いてなかったの?のんとはただの幼馴染だから、もう相談しない。今までありがとう」