初恋婚〜幼馴染のエリート同期と離れられなくなりました~
「そうなんだよね」
俊介と優莉奈はふたり同時にため息を吐き出した。

神様へのお願いを取り下げたとはいいえ、ここから先は自分たちの問題だ。
なにもせずに今の恋愛がうまく進んでいくとは思えない。

「そういうときはとことん会話するといいですよぉ?」
不覚にもマイちゃんはいいアドバイスをくれた。

「相手に不満があるたら、とりえあず言ってみなきゃ。相手がなにも気がついてない状態じゃなにも変わりませんしぃ?」
「マイちゃんってたまにはいいこと言うね」

「たまにってなんですかぁ!?」
怒ったふりして手を上げてくるマイちゃんをたしなめながら、今日は自分から一樹に連絡を入れてみようと思うのだった。
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