初恋婚〜幼馴染のエリート同期と離れられなくなりました~
「でもそういうのも事前に説明するべきだったと思ってる」
一樹なりにあのあと色々と考えて反省したらしい。

だから、朝と夜のメッセージを送るのも気が引けていたのだそうだ。
「確かに、あの日は怒ってました。掃除だけして帰るのも、正直嫌でした」

優莉奈はキッパリといい切った。
相手がイケメンでも、社内のエースでも関係ない。

交際しているのは自分なのだから、ハッキリしなきゃいけない。
それに、マイちゃんがさっきから隣でジッと見てきている。

ここは先輩らしくビシッとしなきゃという気持ちもあった。
「本当にごめん」

「掃除をするならするでいいです。だけど一樹さんだけテレビを見ているのはおかしいです」
「うん。俺も手伝うべきだった」

「それで、お母さんは無事に呼べたんですか?」
「あぁ。優莉奈ちゃんのお陰で部屋に泊まってもらえたよ」
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