初恋婚〜幼馴染のエリート同期と離れられなくなりました~
☆☆☆

「先輩今日はデートですかぁ?」
休憩室でコーヒーを飲んで戻ってくると、マイちゃんがそう聞いてきた。

「違うけど、急にどうしたの?」
「さっき小野木さんが先輩のこと探しに来ましたよぉ?」

「一樹さんが!?」
思わず声が大きくなって慌てて自分の口を塞ぐ。

社内で一樹がわざわざ自分に会いに来ることなんて今までなかった。
あったとしても帰りに外で待っていた程度だ。

「なにか話がるみたいでしたよぉ?」
「わ、わかった。連絡してみる」

すぐにスマホを取り出して一樹にメッセージを送る。
幸い今日の仕事はそれほど立て込んでいないから、少しくらいデスクを離れても大丈夫だ。

《一樹:急に部署まで行ってごめん。また軽率な行動だったかな?》
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