初恋婚〜幼馴染のエリート同期と離れられなくなりました~
内容はバッチリ見られてしまった。
「ちょっと、勝手に見ないでよ」

「なるほど、始めてのお泊りですかぁ?」
見られてしまったものはどうしようもない。

優莉奈はコクリと頷いた。
「それで悩んでるってことは、行かないほうが無難ですね」

「やっぱり、そうだよね?」
本当にお礼だけして終わるとは思えない。

その気がないのに誘いに乗れば、きっと後悔する。
「でもまぁ先輩も始めてじゃないんだろうし、高校生でもないんだから、その辺は自分のさじ加減じゃないですかぁ?」

「さ、さじ加減って」
「実際ベッドをともにしてみてわかることもありますしぃ?」
それはそうかもしれないけれど、自分を安売りする結果にならないだろうか。

う~んと悩んで眉間にシワを寄せていると「先輩、顔がのっぺらぼうの眉間がけシワシワにしたみたいになってますよぉ?」と、言われた。
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