初恋婚〜幼馴染のエリート同期と離れられなくなりました~
その力が強くてコンソメスープがこぼれてしまっている。
「そんなこと言われてもねぇ……」

ようやく椅子に座っていただきますと手を合わせ、ヘルシーな豆腐ハンダーグに箸を入れる。
ふわりとした感触が指先に伝わってきて、それだけで美味しいと確信した。

「で、彼氏ってどんな人ですかぁ?」
「同い年の人」

「どこで出会ったんですか?」
「友達の紹介で」

答えながらハンバーグを口に運ぶ。
思っていた通り、ふわりとしていてとても美味しい。

これでカロリーが普通のハンバーグの半分以下なのだから、食べずにはいられない。
「彼氏の写真とかってないんですか?」

マイちゃんは食べることよりも恋話が好きなようで、さっきから一口も食べていない。
「そんなこといいから、早く食べなきゃ冷めちゃうよ?」

「あ、それは嫌ですぅ」
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