初恋婚〜幼馴染のエリート同期と離れられなくなりました~
大きく目を見開いて固まってしまった。
俊介が酔っ払って呼んだ名前は私?

信じられなくて瞬きを繰り返す。
梓ちゃんは今にも泣いてしまいそうな顔で下唇を噛み締めた。

ちょっと待って?
これじゃ私が梓ちゃんから俊介を奪ったみたいになってない?

「そ、それはただの偶然じゃないかな? 谷川くんは梓ちゃんにメロメロだから、私のことなんてほとんど考えてないと思うよ!?」
「本当にそう思いますか?」

優莉奈は大げさなくらい大きく何度も首を縦に振った。
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