初恋婚〜幼馴染のエリート同期と離れられなくなりました～

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《一樹：今日の就業後、会社の前で待ってる》
一樹からそんなメッセージが来たのは就業１０分前だった。

普段会社の外で待っているときにはこんな連絡をよこしてこないので、なんだか不安な気持ちがよぎる。
なにか特別な用事でもあるんだろうか。

そう考えて明日が休日であることを思い出した。
まさか一樹のお母さんが来るんじゃ！？

そう思うともう仕事は手につかない。
残りの１０分間でほとんど仕事をすすめることができないままに、終わってしまった。

「じゃあ、私先に帰るね」
とにかく待たせては悪いと思い、早めに切り上げて部屋を出る。

真っ直ぐ更衣室へ向かっている間にだんだんと緊張してきた。
もし明日お母さんが来るという話だったらどうしよう。