初恋婚〜幼馴染のエリート同期と離れられなくなりました~
そんな噂だって最初は信じていなかった。
一緒に歩いていたのはただの偶然か、それでなかったらデマに決まっていると。

だって、大西先輩の彼女は私なんだから……。
それが勘違いであるとわかったのは、付き合いはじめてわずが一ヶ月後のことだった。

学校が休みの日曜日だったけれど、大西先輩は家族の用事があると言って合うことができなかった。
だから優莉奈は友達を誘って駅前でショッピングをしていたのだ。

『あ、あれって大西先輩とBさんじゃない?』
友人の言葉にそんなはずはないと思いながら視線を向けると、そこには確かに大西先輩とBさんの姿があった。

しかもふたりは肩を寄せ合ってとても仲が良さそうだ。
とてもただの友達には見えなかった。

これってどういうこと!?
そう思った次の瞬間、突然狭い路地から人が飛び出してきたかと思うと、大西先輩の前に立ちはだかったのだ。
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