神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
「…」
「…マシュリさん…」
マシュリは黙って、何も答えずに俯いていた。
…下手な慰めは逆効果…だろうな。
俺に言えることは、全部言ったよ。
出来れば、「そんなの気にしなくて良い。腹を決めてここにいろよ」と、多少強引でも説得したかった。
…だが、それはあまりにも利己的過ぎる。
結局は…マシュリ自身が決めるしかない訳で…。
「…返事は、今じゃなくても良いです」
シュニィは無理矢理に笑顔を作って、努めて明るい口調で言った。
「少しの間なら、私達の傍に居ても大丈夫でしょう?」
「…それは…少しの間なら、大丈夫だろうけど…」
とのこと。
なら、決まりだな。
「だったら、しばらくルーデュニア聖王国に滞在していってください。それからマシュリさんの気持ちが落ち着いたら、改めてあなたがどうしたいか教えて下さい」
「…」
「…駄目ですか?」
嫌です、やっぱり出ていく、と言われたら説得するのが大変だが。
「…分かった、そうするよ」
幸い、マシュリはこの条件を呑んでくれた。
良かった。これで、少し猶予が生まれたな。
…こうして。
ケルベロスと人間のキメラ、マシュリのルーデュニア聖王国滞在が決まった。
「…マシュリさん…」
マシュリは黙って、何も答えずに俯いていた。
…下手な慰めは逆効果…だろうな。
俺に言えることは、全部言ったよ。
出来れば、「そんなの気にしなくて良い。腹を決めてここにいろよ」と、多少強引でも説得したかった。
…だが、それはあまりにも利己的過ぎる。
結局は…マシュリ自身が決めるしかない訳で…。
「…返事は、今じゃなくても良いです」
シュニィは無理矢理に笑顔を作って、努めて明るい口調で言った。
「少しの間なら、私達の傍に居ても大丈夫でしょう?」
「…それは…少しの間なら、大丈夫だろうけど…」
とのこと。
なら、決まりだな。
「だったら、しばらくルーデュニア聖王国に滞在していってください。それからマシュリさんの気持ちが落ち着いたら、改めてあなたがどうしたいか教えて下さい」
「…」
「…駄目ですか?」
嫌です、やっぱり出ていく、と言われたら説得するのが大変だが。
「…分かった、そうするよ」
幸い、マシュリはこの条件を呑んでくれた。
良かった。これで、少し猶予が生まれたな。
…こうして。
ケルベロスと人間のキメラ、マシュリのルーデュニア聖王国滞在が決まった。