神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
――――――…神聖アーリヤット皇国、王の間にて。





「…悪い知らせです、皇王陛下」

俺の近衛兵の一人、コクロが、硬い表情で俺の前に現れた。

その顔色を見れば、悪い知らせを持ってきたことは一目瞭然だ。

そして、このタイミングで悪い知らせと言えば、一つしかない。

「しくじったか、あの半端者が」

「…はい、そのようです」

やはりな。

…そんなことだろうと思った。


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